「直接会う」力2006/03/19 23:30

 三年前の2往復のメールの主から、その後メールが送られることはなかったので、部活動が無事できたのかどうかは分からなかった。ただ恐らくできなかったのだろうと、何となく思っていた。もしできていたら、新たな質問が来るはずだからだ。

さて、2月にその相手からある日突然メールが届いた。実に三年振りである。メールを読んですぐに、メールで部活動についてのやりとりをしたことを思い出した。そして昔のメールを探して読んでみた。そうそうあったよあったよこんなことが。懐かしいなぁ。うん、なつかしい。
 岡山に用事があるというよりは、旅そのものが目的のようだったので、3月20日にはスキーターラビットとシュガーポップが来るイベントがあることを伝え、その後何往復かメールをした結果、19日に会うことに決まった。
 待ち合わせ場所はもちろん城地下。もし一方が遅れてもダンサーが練習しているのを見られるし、何だか城地下を見せたいと思ったのだ。

県立大学の公演の後、丸善で少し時間をつぶして、6時頃城地下へ。ところが、何とダンサーがほとんどいない。前日は雨にも関わらずあふれかえるほどいたのに…。ブレイクのチームバトルの回転新書がある日なのでブレイカーがいないのは分かるのだが、他のジャンルのチームも、ダンスアタックにエントリーしているメンバーもいない。一気に寒くなって風が強いからか?
 で、かろうじていたのがダンスアタックに出場予定の高校生。練習のために待ち合わせをしているのに仲間が来ないとのこと。少しだけ話をして激励する。

さて、問題の待ち合わせの相手については、携帯の番号とメールアドレスを聞いているだけで、後は「19時に城地下で」とメールしているだけである。もともとメールだけの関係で声を聞いたこともない。またこちらは携帯を持っていないので、城地下の公衆電話から電話をしようと考えていた。
 18時を過ぎたところで公衆電話に向かった。でも電話機を前にして、電話するのをやめることにした。なぜなら、城地下を見渡したところ、それらしい人がベンチに座っていたからだ。

人違いだった場合変な人と思われるかも知れないが、そのときは謝ればいいだけのことである。だからといって不安がないわけではないので、ドキドキしながら横から近づいていって「○○さんですか」と名前を聞いた。
 本人だった。
 当時高校二年生だったメールの相手は大学一年生になって目の前にいた。

その後食事をしてラーメン屋に行き、わかれるまで、5時間ほど話をした。大学のサークルでジャズを踊っているとのことである。
 今回彼女が岡山に来たいと思ったのは、パソコンのデータを整理していて、昔のメールを読み返していたところ、例のメールのやりとりを見つけて、「御礼を言わなくては」と思い立ったから、とのことである。「直接お礼を言いたかった」という発想も、それを実行にうつす行動力もすごいと思う。
 ダンスは直接目の前にいる人に伝えるコミュニケーション手段だが、それをまさに地で行っていると言ってもいいし、芸術家タイプと言ってもいいのだが、とてもほっとして、よい時間を過ごすことができた。
 明日はイベントで再会できるのだが、さらにもう一人、人が加わるのである(以上2006/03/22)。

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