何で録画ができてない!!2006/10/04 11:04

DVD HDD VHSが使えて、なおかつDV入力端子がある機種はとても少ない。
 10月2日から始まった、NHKおかやま放送局の「ダンスウィーク」企画。この記念すべき貴重な映像を、HDD内臓のDVDプレイヤーで予約録画しておいた。
 以前もHDDの残り容量が無くて番組が途中で切れてしまったことがあったので、不必要な番組を消して容量は確保してある。万全である。

 ところが、である、帰宅していざ映像を見ようとして、「録画リスト」を見ると、何と、録画されていないではないか。えぇ~何でだ~、大ショックだ。確かに録画予約の操作をしたとは思うのだが、出かける前のバタバタした中でだったので、してなかったかもしれない。
 予約をしたときに「完了」を押して安心してしまったような記憶がおぼろげにある。チラッと録画予約の確認画面を見直そうかと思いつつ時間が無いのでそのまま出てきたような記憶も何となくある。
 記憶とは曖昧なものであるなぁ。

 でもまぁいい顧問の先生が「予約もバッチリしてきたし」と言っていた。きっと誰かがしているだろう。

 で昨日の10月3日、学校で聞いてみると「母がBSの5チャンネルを録画してました」とのことで落ち込んでました。地上波の5チャンネルなのに…。「でもきっと生徒の保護者がしてますよ」。そりゃそうだ。というわけで部活の時に聞いてみました。なんと八割くらいの家で録画してました。


 それはそれでひとまず安心なのですが。問題はここから。


 昨日の2日目の録画は、家を出る前に念入りに行った。録画予約をした後で、ちゃんと、録画予約の確認画面を見ると、今予約した番組が出てくる。よしよし、今日はちゃんと録画できる。それにしても昨日は、自分でしたつもりになっていて、してなかったんだなあぁ。
 2日目は別の高校のダンス部で、この学校は男子三人女子八人の三年生チームだ。迫力のあるヒップホップを多分持ってくるはず。それが見られるのは楽しみである。

 昨日は部活の夜練があり、その後成績処理やピンスポの動作確認などをして(しかもピンスポは結局点灯せず)、帰宅は23時30分。家族に番組の様子を聞きはしたが、見ることも無くそのまま爆睡しました。

 そして今朝。今日は朝練がないのでのんびりと起きて、のんびりと朝食、そして昨日録画した映像を見ようとすると…。
 録画リストの中に無い。何故、なぜなんだ。あれだけ確認したのに。

 あれだけ確認したのに録画できていないということは、機械の方の問題と言うことが確信できる。
 で、よく見てみると、録画リストの通し番号が199番までついている。過去に録ったものを消さずにそのまま置いているのでこうなるのだが、とにかく話はわかった。
 この機械ではHDDに199個までしか番組を録画できないのだ。確か一年半前に見たマニュアルにそんなことが書いてあったことを今思い出した。

 だがしかし、録画の完了ボタンを押した時点で、現在199本の番組が録画されているのだから、それ以上予約を受け付けられないことは機械の側には分かっているはずである。
 「だったらそう言え」と言いたい「現在199本の映像が録画されているので、これ以上録画できません」と表示してユーザーにそれを喚起するのが機械の設計として必要なことなんじゃないのか。

 そういえば、以前に容量不足で途中までしか録画できなかった時も、予約のさいにそういった警告は出てこなかったなあ。

 目の付け所がどこか抜けている。

よいブログとは…2006/10/04 12:42

 生徒にブログのアドレスを教えたら、「読みましたよ~」とのこと。で、一番おもしろかったのは「クモの巣」の話とのこと。「ああいう話がもっと読みたい」そうです。
 確かにあの手の科学ネタはそもそも自分の専門分野で好きなのですが…。う~ん、でもこれダンスのブログなんだよねぇ~。

 というか、そもそもなんで、このブログをつけているのかと言うと、自分の中でのダンス的なるものを記録するのが主な目的で、人を楽しませようとかはあまり思っていないということに、その生徒の一言で気づかされました。
 あとは、やはりダンスの話は専門的なマニアックな感じがするとのことでした。確かに。

 とは言え、「晴れ時々ダンス」と言う割にはダンスの話しか出てこないので、「今日のグーグル」シリーズや「今週の質問と回答」シリーズが少しずつ充実していくと思います。

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本日ダンス部公演「ネット中継」やってます2006/10/07 05:27

 今日は鴨高祭一般公開です。
 ダンス部の公演は午前10時過ぎからと、午後1時半からです。
 ネットで見られますので、ブロードバンドの方は是非。
 鴨方高校のトップページから、「インターネット文化祭」のページに行くとリンクがあります。

NHK生出演2006/10/09 04:56

クレーンカメラと手持ちカメラの前でキメポーズ
 10月2日
 下見をして取材にも来ていただいたNHKに生出演しました(話題が前後しますが)。当日は2時過ぎにはスタジオ入りして、着替えやアップ。そしてまずはカメラリハをしました。

 カメラは全部で三台あります。二台は普通のスタジオにあるようなカメラで、立った人の高さから真横を見るような安定した映像になります。
 一台はクレーンカメラで、高いところから見下ろしたり、低いところから見上げたり、視点が大きく変わるのでダイナミックな映像になります。
 最後の一台は手持ちのカメラで、ダンサーのすぐそばからなめるような映像が撮れます。
 それらを組み合わせて、スイッチャーさんが、効果的に切り替えていきます。

 で、3時ごろ踊りを見せたところ、どのシーンをどのカメラで追うのか、といったことを色々と打ち合わせていました。こういう打合せを毎日やっているんだなと関心しました(あたりまえと言えばあたりまえですが)。テレビ局は毎日が本番です。

 その後4時から30分通しのリハーサルをして、いよいよ本番は5時半です。なんというか、かなり緊張しました。ダンスの公演の本番とは全く違う緊張感です。
 多分、その日のうちに、あれこれとバタバタ決まっていく中で、頭を次々と切り替えて本番をこなさなくてはいけないからでしょう。
 部員も回を重ねながら、立ち位置やタイミングを微調整して本番に備えていました。やはり本番が一番良かったです。

 6時に放送が終わり6時半には撤収しました。
 この日NHKのテレビクルーは全部で12人いましたが、毎日こうして番組が作られているんだなと思い、この「ひかりの広場」にまた生放送を見に来ようと思いました。
 NHKのみなさんありがとうございました。

 さてこの日、帰宅してからずっと頭にひかかっていることが二つありました。
 一つは「本番で先生も踊って下さい」と言われて、ランニングマンとマックスをしたことです。これはNHK側が「実際に踊ってみせて指導する」という様子を見せたいからということでリクエストされたのですが、それについて「だったらチェアーの方が物理的な説明とかができてよかったのではないか、それとも説明に時間をとりすぎるからランニングマンとマックスでよかったのか…」などとずっと考えていました。
 もう一つは、肩書き。内容的には正確に言っていただいたのですが、視聴者にはかえってわかりにくいものになってしまいました。「それなら別の言い方があったのにな」と思いました。

 とにかく放送局ではバタバタと慌しく決まっていきます。自分はじっくり考えて表現するタイプなので、慌しいと、後からこんな風に、あれこれ考えます。

 それからもう一つ、10月2日の朝日新聞に藤原新也が、テレビでの見せ方に潜んでいる過剰な演出についてのコラムを読んだからかもしれませんが、テレビに出るのは恥をさらすことだなと思いました。
 でも、「だから出ない」のではなく、それを自覚した上でテレビでできることをするのも、また使命だと思いました。

 気をつけたいのは、テレビに出るときっと、「良かったよ」とか「ダンスすごかったよ」と言われるに違いないのですが、そのことで、「伝わった気になる」のは怖いなと思います。生のダンスで伝わるものとテレビで伝えられることは全然違うので、テレビに出た時の評価で、錯覚して、満足してはいけないなと思いました。

 後日談
 昨日鴨方高校の回のきびきびネットをようやく見ました。ランニングマンとマックスで正解でした。テレビの人はすごいと思います。
 ただし自分の声は緊張していて小さいなと思いました。
 この日の視聴率は通常の二倍近くあったらしく、局内でも好評だったとのことです。

テレビ局のカメラマンがダンスを撮ると、無意味なアップとかが多くなるのは仕方がないのか?2006/10/09 05:48

 先週一週間の「きびきびネット」で放送された「高校生ダンスWeek」の映像をようやく全部見ました。
 五つの高校それぞれの持ち味が出ていて、視聴者のみなさんにもダンス部で活動している高校生の生き生きとした様子が少しでも伝わったのではないかと思いました。
 テレビというのはそういう意味では本当にありがたいと思います。

 がしかし、全部見て思ったのがこのタイトル。

 前々から思っていたのですが、今回改めてそう思いました。最初に鴨方以外の映像を見て、例えば時間差のある動きで、止まっている人の方をアップしたり、なぜか足元のみを写したり。上半身をアップしたり。で、怖くて鴨方高校のはなかなか見れませんでした。

 さて、どうしてこういうことが起こるのかが、実際に番組を創っている現場に行って少しだけ分かりました。カメラマン一人一人も、スイッチャーさんも、ディレクターさんも、ある演出意図を持って「そうしている」ということです。
 テレビ番組を創るのも表現や創作行為ですから、当然と言えば当然ですが、現場に行って打合せをしているスタッフの方々を見て、初めて、確かにそうなんだと実感できました。

 ところがです、ダンスも元々、非常に長い時間をかけて、ある創作意図をもって、全ての瞬間を創り上げていく芸術です。振り付けで体のどこを動かすのか、止めるのかといったこともそうだし、その動きを効果的に見せる位置構成もそうだし、そういった空間的な演出を考えます。それらトータルで一つの作品なわけです。
 その作品をテレビで流す時には、テレビ局の人から見ればそれは一つの素材にすぎなくて、その素材を元にダンサーの演出意図とは別の発想で、テレビ番組の製作者がフレームで切り取ったり、画面の切り替えで盛り上げようとするなどの、テレビ的な演出を加えようとするものだから、おかしなことになるのです。

 できるだけ、元々の作品の意図を壊さないでテレビで流すには、例えば足元を写すなら、斜め上からではなく、横から撮ることで、背景の別のダンサーの全身が写るようにするとか、ワイコン(広角レンズ)をつけることで、独りだけ大きく写す時にも周囲のダンサーが写るようにするとかしてくれればいいのですが。
 もちろんあらかじめ、作品を何度か見ていただくことも重要です。

 さて、四校見たあと、こわごわと鴨方高校の回を見ました。
 なんだカメラワーク結構いいじゃん。
 なんでだろう。
 スタッフが回を重ねるごとに色々工夫しようとして、それが裏目に出たのか、打ち合わせの時間を長くとったからか…。
 あとは、作品の違いもあるかもしれません。鴨方はうらじゃだったので、時間差のある動きも2カウント程度の時間差なので止まっているダンサーが少ないし、基本的には全員が同じ動きで、長方形の隊形なので、どのアングルからでもまずまずいい絵が撮れるのではないかと思いました。

 今後テレビ番組に関わることがあれば、そのあたりをご相談できればなと思いました。

ダンスの機能、ダンス部の役割2006/10/11 10:47

 「ダンスの役割って何だろう?」っていうのを色んな場面で考えてきました。
 ダンスは自分が踊って楽しいだけではなくて、それを人に見てもらって初めて成り立ちます。一人で、またはグループ内だけで踊って楽しい段階ももちろんあります。
 自分の肉体で記録に挑戦するのが好きだからブレイキンの技にひたすら挑戦するという人もいるし、単に気持ちよく汗を流したいからエクササイズをするという人もいます。また皆で踊って一体感を感じるというのもあるでしょう。
 それはそれでいいと思うのですが、でも、ステージに立って踊るのなら、それは「人に見せる」「見てもらう」ということを抜きにしては考えられません。

 だから「お客さんを楽しませる」「お客さんに喜んで帰ってもらう」というのはいつも気にしていることです。見た人が元気になるような、見た人がホッと一息つけるような、そういうステージを創り上げることができたら、それはとても嬉しいことです。

 だから文化祭では、100%のショーになるようにと、最大限の時間と手間をかけて創ってきました。

 ところが去年から、そうも言っていられなくなったのです。
 というのが鴨高祭のいろんな場面で、ダンス部員が活躍するようになってきたからです。
 鴨高祭は4ブロック対抗です。その「ステージ部門」ではダンスやダブルダッチやストンプなどのパフォーマンスを競います。また体育の部の応援部門では、各ブロック120人で踊ります。

 そういったパフォーマンスでの、リーダー、振付け、演技指導などをダンス部員が任されるようになってきました。
 今年は3年生のダンス部員がいる全てのブロック(といっても三ブロックですが)で、応援団長がダンス部員でした。3年の部員がいないブロックでは2年のダンス部員が頼りにされていました。3年生5人のうちの残りの2人も、応援団長をサポートします。

 そのため、ダンス部のステージだけを最優先して練習することが難しくなってきたのです。

 でも、そのことで、ダンス部の役割は、こういうところにもあるんだなと改めて確信したのです。
 振付けやダンスの指導には色々なコツがあります。三年間で身につけた技を自分の属しているクラスやブロックで発揮することができるというのは、とても幸せなことだと思います。
 それは、周囲の社会に、「ダンサーとしての自分」を認められているということになるからです。
 もちろんダンス部のショーで「すごい」と言ってもらえるのも嬉しいことですが、ショーだけでなく、クラスの人たちに直接役に立つ役割を任せられるのですから、本当にありがたいと思います。

 これは、鴨高ダンス部が、「鴨方高校」という抽象的なものにではなく、そのメンバーである生徒や教員に認められているということに他ならないと思います。そして、そういう形で社会(この場合は学校ということですが)に根を下ろすことができたということは、「持続可能な部活動」の安定した形になれたということだと思います。

 「こういう状態にいずれなれば」と思ってやってきたのですが、本当にそうなって感無量です。

 もちろんだからといって部活のステージの手を抜くつもりはありません。見た人が感動する作品をこれからも創りつづけられればと思います。