作曲に挑戦2006/03/02 23:00

 夜、うらじゃに出たいと考えているグループのリーダーから電話があって、30分くらい話をした。曲を創ることが難しくて、壁にぶつかっていて、それ以上前に進めない状態だという。にもかかわらず振付の創作や衣裳製作は三月のできるだけ早い時期に始めなくてはならないので、どうしたものかという相談である。

 うらじゃの踊りコンテスト部門には、原曲部門とオリジナル曲部門があるのだが、原曲ののんびりしたテンポでは、自分達が去年の文化祭でやったような勢いのある作品を創るのは難しいと判断して、オリジナル曲部門に出ることに決めたのが1月。
 当初は2月中に曲ができればと考えていた。
 曲を創るのは作曲班の10名程度が頑張れば何とかなるかも知れないと思っていたのだが、何しろ複数で曲を創ることを取りまとめるのは初めての経験だったので、手探りで進めていった。
 最初は作品のイメージの話し合いをし、続いて展開やストーリーの流れなどの話し合いをし、そこまでは何とかスムーズに行った。

 続いて具体的にメロディを考える段になって、「一人4小節考える」という課題を出したのだが、考えられる人がほとんどいなくて、皆「難しい」という。
 曲を考えるのが難しいのなら、「こんなイメージの曲というのを持ち寄ってはどうか」と言ってみると、「津軽三味線のいい曲がある」といって持ってきてくれた生徒もいたのだが、この頃から何となく、先行き不安な状況になってきた。
 エレクトーンでの編曲経験者が2名いたり、吹奏楽部の部員が数名いたりと、音楽経験者はいるのだが、作曲というのは普段の音楽活動の中では全くないのである。よく考えればそうなのだが、そこがダンスと決定的に違うところだなと思った。ダンスの場合創ってなんぼですからね。
 昨年の文化祭で使った曲は著作権の関係でコンテストでは使用不可らしく、使わせてもらえないか手紙と電話でうらじゃ事務局に問い合わせるようにアドバイスしたところ、「多分今年も無理」との回答だったようで、それを受けての電話であった。

 オリジナルでやりたいという最初の熱い想いはあるのだが、現実曲を創れない、使いたい曲の使用も問い合わせた結果無理。ということでリーダーは「メンバーにはまだ相談していなくて自分の今の個人的な思いではあるが」と断った上で、「曲を創ってくれませんかと聞いたとしたらどう答えますか?」という謙虚な質問(いきなり「曲を創ってくれませんか」と言わないところがグッド)。これは以前に部活のほうでひと月かけて曲を創ったことがあるという話をしたから、言わば最後の頼みの綱ということでの相談。

 こちらの答えは次のようなもの。
 ・可能な限り努力はするが、経験も浅いので期待に沿ったものができる自信はない。
 ・リーダー、音楽班リーダーの2名はもとより音楽班のメンバーにはできるだけの協力をしてくれないと一人では無理。

 「では、明日メンバーに今日の電話の内容を報告してまた連絡をするので、今からお願いできますか」ということで、とりあえず今から曲を創り始めます。幸い来週は入試の関係で暇なのです。(以上2006/03/03)