県大の表現研究会定期公演Vol.72006/03/19 17:00

公演テーマは「風の生まれるところ」
 毎年この時期に県大さんの公演が西川アイプラザである。
 県大さんといえば、岡大さん、就大さんとともに県内で活動する大学系のモダンダンスサークルなのだが、メルヘンチックなものやスポーツもの、お祭ものなど、具体的なイメージを手がかりにした元気の出る作品が多いのが特徴。
 スポーツものでは弱小バレー部をテーマにした独特の作品や野球の応援をテーマにしたものなどがあったし、メルヘンものでは去年の笛吹き男をテーマにしたものなどがある。この笛吹き男はよくできていて、去年の芸祭のリハーサルで見たときに、とても恐くなってしまったくらいである。お祭も「お祭三部作」というのがあるのだが、このように一つの作品が別の形で展開してシリーズ化していくのも県大の特徴である。

 さて、今年の公演は…公演のゴミ箱に入っていた変な生き物(精?)がコミカルに踊る作品や、海に遊びに行く楽しさや「結婚」などの日常をテーマにした作品、砂漠や天山山脈などの自然の情景をイメージした作品、そして笛吹き男など幅広い作品を見ることができた。
 印象に残ったのはエキゾチックな曲にあわせて砂漠に吹く風をイメージした「熱砂」。静かな動きから次第に激しくなっていく構成が見るものをワクワクさせる。
 県大さんのこの公演には、毎年岡大さんも出るのであるが、今回の作品は「しゃっくりん」。今回の全作品の中で最も印象に残り、また岡大のコミカル系作品群の中でも異色中の異色作である。何が異色かといって、とにかく見ていて不安になる。主婦とも何ともつかない役どころの人の動きが変でくどくて女らしさを捨てていて、とにかく何をしようとしているのか全く不明。それでいて見つづけてしまうのがこの作品のすごいところである。これが、岡本太郎言うところの、良い芸術はいつも人を不安にさせるというやつなのかと実感。
 そんな具合で、1時間半の公演は無事終りました。

 公演後西川アイプラザの今後を考えるミーティングの段取りをする(以上2006/03/22)。

ダンス部を作るには2006/03/19 23:30

 いままでは一日に1記事に収まるようにしていたのだが、そうなると一つのタイトルで複数の話が出てきて後で検索できないなどの不具合が生じるので、これからは1記事ごとにタイトルをつけて分けることにしました。
 これは県大に続き今日二つ目の記事。

部活を紹介するサイトを開いていると、たまに色々な人がメールをくれることがある。今回は3年前に来たメールとその後のやりとりを紹介する。

こんにちは。
お聞きしたいことがあったのでメールしました。

私は、都内の私立高校に通っている2年生です。
私は、ダンスがすごく好きで、学校にダンス部を作りたいと思っています。今までも何回か先生に頼みに行ったりしたのですが、返ってくる答えはどの先生からも「他の部活の顧問をもっているから」、「そういうことは外(スクールなど)で自分たちだけで楽しめばいいじゃないか」と言われます。
確かに、先生達の言葉の通りだと思って一度は諦めたけど、2年生になった今、やっぱり学校の友達同士で音楽に合わせてダンスの楽しさを一緒に味わいたい!と強く思うようになりました。
先生達を部活を新しく作ることに納得させるには、やっぱり自分たちで楽しんでるだけじゃ「部活」の意味がないと思うので、今私に出来ることは、例えば定期的に行われている大会などを調べたり、何かみんなで大きく目標を持って取り組むことの出来る発表の場などを探したりすることだと思って、HPを検索していたら、ここのHPにたどり着きました。
このダンス部のHPを見ると、本当にとても楽しそうで羨ましいです。
なんでも良いのでアドバイスできることがあったら、お願いします。
私は、ダンス部(同好会でも)をつくりたいということに本気なので小さなことでも良いので色々聞きたいです。


長くなりましたが、お返事くれると嬉しいです。
 これに対するこちらからの返事は、
 メールありがとうございました。
 指導をはじめてはや4年が経ちました。
愛好会→同好会を経て今春からは部活動になりました。その経験を踏まえてお返事します。参考になればと思います。
> 私は、都内の私立高校に通っている2年生です。
> 私は、ダンスがすごく好きで、学校にダンス部を作りたいと思っています。今までも
> 何回か先生に頼みに行ったりしたのですが、返ってくる答えはどの先生からも「他の
> 部活の顧問をもっているから」、「そういうことは外(スクールなど)で自分たちだ
> けで楽しめばいいじゃないか」と言われます。
 学校で部(同好会も)を作る場合は、顧問が必要になります。ダンスに興味のある先生がいる場合は話が早いですが、そういう先生は大抵自分からダンス部を作っているはずなので、学校にそういう先生はいないのかもしれません。
 特に私立ならば異動も少ないですから、部活がないということはそういうことだと思います。
 さて、どの高校でも全ての教員が何らかの部の顧問をすでにしています。これは4月の一週目にその分担が決まることが多いです。ですから、新しい部活を作るとなれば、どの先生も部活を抱えているので、負担の少ない部の顧問をされている先生を探すのが手かもしれません。
 ただし、負担の少ない部の顧問になっている先生の中には、もともと部の顧問になること自体が、あまり好きではない先生もいるかもしれません。
 そう考えると、「でわ誰に頼めばいいんだ」という話になりますが、まずは、適当に暇な部の顧問で、かつ話のしやすい仲のよい先生に相談するのがいいでしょう。
 大抵は「ダンスのことは何もわからないから」と断られると思いますが、「それでも構わない」ということと、ダンス部を作りたいという情熱をぶつけてみましょう。
 ただし、生徒会の規定で、部活を新設できるタイミングが決められている学校もあります。これは生徒会の担当の先生に相談してみてください。
 そうすると、部活の新設の条件として、「顧問なってくれる先生がいる、部員が10人以上いる、活動場所が確保できる、活動が継続する見込みがある、…」などの条件を教えてくれると思います(この条件はうちの場合です)。
 学校によっては「部活の新設は原則として不可」という学校もあります。そうなるとかなり厳しいです。
> 確かに、先生達の言葉の通りだと思って一度は諦めたけど、2年生になった今、やっ
> ぱり学校の友達同士で音楽に合わせてダンスの楽しさを一緒に味わいたい!と強く思
> うようになりました。
 学校によっては文化祭に有志のステージ発表ができる場合があります。
 そういう場に発表することを目標にするのも手です。
 そういう場がない(バンドはあるけどダンスは無い)場合、生徒会などと相談して、そういう場を作ることから始めなくてはなりません。
 文化祭に関しては夏休み前には大筋が決まってしまいますから、今のうちに働きかける必要があります。
> 先生達を部活を新しく作ることに納得させるには、やっぱり自分たちで楽しんでるだ
> けじゃ「部活」の意味がないと思うので、今私に出来ることは、例えば定期的に行わ
> れている大会などを調べたり、何かみんなで大きく目標を持って取り組むことの出来
> る発表の場などを探したりすることだと思って、HPを検索していたら、ここのHPにた
> どり着きました。
 ICU経由?(いや、それはどうでもいいことなのですが)。
 東京は創作ダンスの大会もあるし、ストリートダンスの大会もあるし、恵まれています。創作に関しては私学だけの大会もあるようです。チアリーディングの大会や、エアロビクスの大会もあります。それぞれ、従来のチアやエアロビだけでなく、フリースタイルのダンスの部門もあります。
 創作の大会は、部活(あるいは同好会)でなくては出られませんが、ストリートダンスの大会である「ダンスアタック!!東京」は高校生なら誰でも参加できます。年2回あって次回は8月の予定です。
 チアやエアロビの大会も部活でなくても出られる場合が多いです。

 どんなジャンルのダンスをしたいのですか?
 それにもよりますよね。
> このダンス部のHPを見ると、本当にとても楽しそうで羨ましいです。
> なんでも良いのでアドバイスできることがあったら、お願いします。
> 私は、ダンス部(同好会でも)をつくりたいということに本気なので小さなことでも
> 良いので色々聞きたいです。
 「楽しそう」と言ってくださってありかどうございます。嬉しいです。

 いくつか手順を考えました。
1.一緒に活動してくれるメンバーを集める(10人は欲しいですね)。
 面白そうと言ってくれる友達は必ずいるはずなので、できるだけたくさん集めましょう。
 ただし、単なるいつものお喋り仲間が、ノリで「やるやる」と言ってきているのか、本気なのかを見極める必要はありますが。
 また、2年だけでなく1年も集める方がよいです。なぜなら活動が継続するために後輩は不可欠だからだし、部活の活動形態として、先輩後輩の関係があることが重要だからです。
2.1.と同時並行で生徒会の先生に「部活新設の条件」を聞く。
3.1.2.と同時並行で生徒会にステージ発表について相談する。
 「文化祭でダンスの発表をしたいのだが…」ということを相談する際、ダンスは文化祭のステージを盛り上げるのに最適であることや、そんなに長い時間でなくても、例えば15分程度でも構わないからと、言ってみる。
4.活動計画を立てる(週の活動メニュー、活動場所、発表などの年間計画)。
 これは、集った仲間とも相談してWP打ちしてわかりやすいものを作る。
 そうすることで、先生方に意気込みが伝わります。
 また、部を設立する趣旨として、自分たちが単にやりたいだけというのではなく、「学校にとっても意味がある」という理由も、考えておいた方がいいかもしれません。
 発表の場は、外部の大会や文化祭以外にも、チアリーディングをしている学校もあります(運動部の応援など)。
5.顧問になってくださる先生を探す。
 先生には、1~4の経過を説明して、自分たちの熱意を伝える。
 「メンバーリスト」「生徒会の先生に聞いた条件」「活動計画書」をあらかじめ用意して持参して説明する。その場ではすぐ返事をもらうことは無理だと思うので、後日再びうかがう。
6.部活成立前から活動を自主的に始める。
 学校内で音を鳴らしても邪魔にならない場所で、自主的にそういった活動ができる場所を探して、練習などを始める。
 ただし先生方の不評をかったら逆効果なので、きちんと筋を通して穏便に。

 4月中に動いた方がいいでしょう。

 部活の新設は大抵数年がかりです。卒業後に部活ができるのでも構わないから、それでもやりたいというくらいの熱意が必要です。
 うちの部活は初代部長が1年の冬に愛好会を発足させたのが出発で、1年かけて同好会になりさらに3年かけてようやく部になりました(うちの規定がそうなっているので)。初年度の活動は今から思えばとても部活と言えるようなものではなかったですが、でも「いつかダンス部を作りたい」という熱意だけはとても強かったです。
 頑張って部活を作って下さい。応援します。
 お手伝いできることがあれば相談に乗りますので、また気軽にメール下さい。
 そして数日後に2通目がきました。
こんばんわ。
この間は、親切なアドバイス・情報など、どうも有り難う御座いました☆
メール見て、感激しました!涙  それに、さらに夢を大きく持てるように実 践していこうと思えるようになりました!本当に感謝しています。
一言で「ダメだ。」とか言わないで、理解してくれそうな先生(複数)と話し合ってみました。
今、私の通っている高校は部活を減らそうとしている現状の中で、増やすなどといったことは大変難しいと言われました。たしかにそうだと思いました。
けれど、私たちの言いたいことは全て言ったし、後は先生達がどのように受け入れてくれるかだと思います。本当に君たちの熱意はすごく伝わったし、分かってあげたいけど、今の状況では無理と言って良いだろう。。 と少し口を濁らせて言われました。
先生とお話しする何日か前に、部活動の紹介があったのですが、私たちの発表を見て、(ちなみに数学研究部です(笑 九九の歌のテープをかけて行進しながらでてきて面白可笑しく発表しました)それなら、君たちのそのバイタリティーを文化部の方面に生かして欲しい。生徒会の補助役員になってみないか?ダンス部を作ろうとするのもイイが、そっち方面に力を注いで欲しい。と言われました。=今うちの学校で盛り下がり気味の文化部を盛り上げて欲しい。ということでした。・・・・・・
こんなこと言われると、やっぱり純粋に嬉しいのですが、捨てられないんですよね。
そりゃあ、無理に諦める必要はないとは思いますが、多分先生達は私たちの難しい野望を諦めて欲しいのでしょう。
ダンス部作りたい!!!!っていう野望は、今本当に大きくなっていて諦めのつかない状態です。
先生とありとあらゆることを話し合った結果、口ではハッキリと言われてはいませんが、同情されてる感じで「無理」って言われたのに、なんかまだまだ頑張れる気がするんです。

ということで、私、生徒会の補助役員やってみることにします。
そうすれば、その立場から、色々わかっている上で意見を自由に言えると思うし、野望達成に近づけると思うので!!色々忙しくなってくると思うけど、そこらへんは気合いと根性で乗り切りたいと思います。そしていつか最高に楽しめるダンス部(同好会でもなんでも!)を作ってゆきたいと思います。

それでは、本当にありがとうございました☆
また何かあったらメールさせて頂きたいと思います。

 それに対してこちらの返事は…

> 今、私の通っている高校は部活を減らそうとしている現状の中で、増やすなどといっ
> たことは大変難しいと言われました。たしかにそうだと思いました。
 どの学校も定員減のなかで、現在ある部活を維持することも大変なのが 現状なのだと思います。
 しかし、時代と共に必要とされる部活は変化してくるのではないかと思います。ダンス部は全国で増えつつあり活動も活発化しています。必要とする生徒が多ければ、それが先生を動かすことになると思います。
> けれど、私たちの言いたいことは全て言ったし、後は先生達がどのように受け入れて
> くれるかだと思います。本当に君たちの熱意はすごく伝わったし、分かってあげたい
> けど、今の状況では無理と言って良いだろう。。 と少し口を濁らせて言われまし
> た。
 どの先生も最初はそう言います。そのまま先生からの返事というか反応を待っているだけでは、そのままで終わります。
 ここからが力の見せ所で、自主活動で頑張りと実績を積んでいけば、先生方の考え方も変わるかもしれません。

> て面白可笑しく発表しました)それなら、君たちのそのバイタリティーを文化部の方
> 面に生かして欲しい。生徒会の補助役員になってみないか?ダンス部を作ろうとする
> のもイイが、そっち方面に力を注いで欲しい。と言われました。=今うちの学校で盛
> り下がり気味の文化部を盛り上げて欲しい。ということでした。・・・・・・
 ダンス部は実は文化部です。学校により違いはありますが、芸術ですから、 文化部と言っていいんですよ。多くの先生方はダンスを見るまではそのことがわかりません。きっと運動部だと思っているのだと思います。
> ということで、私、生徒会の補助役員やってみることにします。
 それはよい道ですね。生徒会の仕組みも分かるし自分の意見も言いやすくなるし先生の信頼も厚くなるし…。問題は時間と体力ですね。無理せず頑張ってください。

> それでは、本当にありがとうございました☆
> また何かあったらメールさせて頂きたいと思います。
 いつでもどうぞ。
 ダンスの練習方法とかでも気軽に相談してください。

 これだけのやりとりでした。

 そして三年の月日がたち、先月、実に三年ぶりにメールが来たのでした。
 「岡山に行くので是非会いたい」とのことでした。

 というわけで前振りが長かったですが、この日はその彼女と会って食事をしたのでした。その話は次の記事で(以上2006/03/22)。

「直接会う」力2006/03/19 23:30

 三年前の2往復のメールの主から、その後メールが送られることはなかったので、部活動が無事できたのかどうかは分からなかった。ただ恐らくできなかったのだろうと、何となく思っていた。もしできていたら、新たな質問が来るはずだからだ。

さて、2月にその相手からある日突然メールが届いた。実に三年振りである。メールを読んですぐに、メールで部活動についてのやりとりをしたことを思い出した。そして昔のメールを探して読んでみた。そうそうあったよあったよこんなことが。懐かしいなぁ。うん、なつかしい。
 岡山に用事があるというよりは、旅そのものが目的のようだったので、3月20日にはスキーターラビットとシュガーポップが来るイベントがあることを伝え、その後何往復かメールをした結果、19日に会うことに決まった。
 待ち合わせ場所はもちろん城地下。もし一方が遅れてもダンサーが練習しているのを見られるし、何だか城地下を見せたいと思ったのだ。

県立大学の公演の後、丸善で少し時間をつぶして、6時頃城地下へ。ところが、何とダンサーがほとんどいない。前日は雨にも関わらずあふれかえるほどいたのに…。ブレイクのチームバトルの回転新書がある日なのでブレイカーがいないのは分かるのだが、他のジャンルのチームも、ダンスアタックにエントリーしているメンバーもいない。一気に寒くなって風が強いからか?
 で、かろうじていたのがダンスアタックに出場予定の高校生。練習のために待ち合わせをしているのに仲間が来ないとのこと。少しだけ話をして激励する。

さて、問題の待ち合わせの相手については、携帯の番号とメールアドレスを聞いているだけで、後は「19時に城地下で」とメールしているだけである。もともとメールだけの関係で声を聞いたこともない。またこちらは携帯を持っていないので、城地下の公衆電話から電話をしようと考えていた。
 18時を過ぎたところで公衆電話に向かった。でも電話機を前にして、電話するのをやめることにした。なぜなら、城地下を見渡したところ、それらしい人がベンチに座っていたからだ。

人違いだった場合変な人と思われるかも知れないが、そのときは謝ればいいだけのことである。だからといって不安がないわけではないので、ドキドキしながら横から近づいていって「○○さんですか」と名前を聞いた。
 本人だった。
 当時高校二年生だったメールの相手は大学一年生になって目の前にいた。

その後食事をしてラーメン屋に行き、わかれるまで、5時間ほど話をした。大学のサークルでジャズを踊っているとのことである。
 今回彼女が岡山に来たいと思ったのは、パソコンのデータを整理していて、昔のメールを読み返していたところ、例のメールのやりとりを見つけて、「御礼を言わなくては」と思い立ったから、とのことである。「直接お礼を言いたかった」という発想も、それを実行にうつす行動力もすごいと思う。
 ダンスは直接目の前にいる人に伝えるコミュニケーション手段だが、それをまさに地で行っていると言ってもいいし、芸術家タイプと言ってもいいのだが、とてもほっとして、よい時間を過ごすことができた。
 明日はイベントで再会できるのだが、さらにもう一人、人が加わるのである(以上2006/03/22)。