16:9と4:3(DVDのアスペクト)は難しい ― 2006/03/15 18:04
元々の撮影はSonyのDVDビデオカメラDCR-DVD203で撮影したもので、これは8cmのDVDディスクにDVD-VIDEOの形式で保存されている。
このカメラはアスペクト(画面の縦横比)が通常のTVと同様の4:3でも撮影できるのだが、映画やハイビジョンのような16:9のアスペクトでも撮影できる。そしてダンスの場合横長のほうが撮影に何かと有利なのと、16:9モードで撮影した方が、レンズがより広角になるので、16:9のモードで撮影していた。
これをDVDプレイヤーで再生すると、ワイドテレビなら画面一杯に映像が出てくるし、従来のテレビであれば、上下に黒い部分が入って、ちょうど映画のDVDを再生した時と同じように再生されるので、なかなかかっこいい。
ところがである。
それらのDVD2枚から編集して配布用のDVD-VIDEOを焼いたところ、出て来る映像は4:3のサイズであった。
「クライアントは別にいいよ」と言ってくれているのだが、自分が気持ち悪いし、何よりDVD編集ソフトがそのような変な仕様になっていること自体が気持ち悪いので、何とかしなくてはと思っていた。
そこでまずはグーグルで検索である。
「編集 アスペクト情報」などで検索するとWMVとか一般的な編集の話しか出てこない。そこで「ユーリード FAQ」と製品の会社名で検索したがこれも無理。そこまで来てようやくユーリードの会社のHPのFAQを見ることを思いつく(←遅すぎ)。
そこで「アスペクト」で検索すると5件の情報がありその内の一件が目的の内容だった。
曰く「素材が4:3の場合は、出力の画面の「プロジェクト設定」のアスペクト比を16:9に設定後「MPEG設定に準拠したクリップは再エンコードしない」にチェックを入れて出力します。素材が16:9の場合は、出力の画面の「プロジェクト設定」のアスペクト比を16:9に設定後「MPEG設定に準拠したクリップは再エンコードしない」のチェックを外して出力します。」
そのチェックを入れるか入れないかでそんなことになるなんて、全然分からなかったです。
そこで言われたとおりやってみました。待つこと2時間半。出てきた映像は…。
16:9の両端が黒くて、中央の4:3の部分に前と同じ映像がはまっているものであった。なんじゃそりゃあ~っ。
そこで最後の手段を試みることになりました。
折角DVD形式のファイルになっているデータをMPEG形式で出力して、そのファイルを「ReAspect」というフリーウェアーで、4:3から16:9に変換して、そのMPEGファイルを再び読み込んで、改めてオーサリングしてDVD形式に焼きなおす。
回りくどいですが、もはやこれしか方法がありません。しかし、「ReAspevt」の作者に感謝すると同時に、このようなフリーウェアーがなければならない状況に不満を感じます。
いろいろ調べて分かったのは、4:3か16:9かは何かファイルの中に書き込んである情報で決まるらしいです。画素数はどちらも720×480のままなのです。どうやら出力する時にその識別子?で判断しているらしい。
なので、何らかの原因で「4:3」だと判断されると、横方向が圧縮されたような映像になるのです。
ということは今回起きたことはこういうことです。
最初の8cmDVDは「16:9」
ULEAD「DVD MovieWriter」で取り込んだ時のサムネイル表示は「16:9」
「MPEG設定に準拠したクリップは再エンコードしない」にチェックを入れて出力すると、「4:3(左右圧縮)」
「MPEG設定に準拠したクリップは再エンコードしない」にチェックを入れないで、出力すると「16:9(中央の4:3相当のエリアに左右圧縮された状態」
サムネイルをMPEG形式で出力すると「4:3(左右圧縮)」
つまりULEAD「DVD MovieWriter」は読み込む時は「16:9」を識別しているし、最終的な書き出しDVD形式のファイルも「16:9」を識別しているのだが、おそらく内部で、画像情報をオーサリングソフトに受け渡す段階で、その情報が抜け落ちている?
何だかよく分からないですが、そういうことだと思います。この件はULEAD社にメールで確認しようと思います。
さて、ようやく「16:9」のMPEGファイルができたので、あとはこれを読み込んでオーサリングです。すると…ちゃんと「16:9」のDVD-VIDEOが完成しました。
ところが、今度は画像がカクカクして、しかも音がずれている…。
これは古典的なトラブルです。この時点ですでに夜中の2時。今回はあきらめて横圧縮のものをとりあえず20枚焼きました。
その後、いらないファイルの削除とデフラグをして、再度挑戦の予定。isoイメージを書き出して、後で焼くようにもしてみる予定。
結論、VIDEO-CDの方がよっぽど簡単です(以上2006/03/17)。
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