ダンスのブログ始めました2005/05/13 13:22

 アサブロに登録できました。9日に無理だったのでホット一息です。

 さて、今日からダンスのブログ始めます。「ダンス」という分野は、本も少ないしサイトもあまりありません。書店に行くと、ダンスのコーナーがあるとしても、そこにあるのは、バレエか社交ダンスか宝塚の本です。最近はフラがブームのようで、大きい本屋だとフラの教則本なんかもあります。
 でも、何かダンスを始めたいと思った人が、参考になるような本はほとんどありません。音楽なら楽譜があるし弾き方などの本があります。美術関係でも技法の本が数多くありますが、ダンスに関してはこういう本はほとんどありません。
 また、小説やマンガやテレビドラマでもダンスやダンサーが主人公になる話はあまりなく、バレエダンサーが主人公になる話などわずかです。
 映画では「フラッシュダンス」「ブレイクダンス」「リトルダンサー」などのダンサーが主人公の話や「シカゴ」「雨に歌えば」などのミュージカル映画などがありますが、これも本数から言えばごく少数です。テレビでもダンスの番組はほとんどありません。
 この傾向はウェブサイトでも同じことで、ダンスの情報はあるにはありますがやはり少数派です。
 現在は空前のダンスブームで、クラブでのイベントも数多く、高校にもダンス部が新設されるケースが増えています。街のダンススクールも少しずつ増えているし、ダンス人口は確実に増えています。にもかかわらず、なぜこのようなことが起きているのか、と考えると、ようするにダンスに関しては、本などで伝えにくいのだなということだと思います。

 そこで、もしもダンスのことが分かる本やサイトがあればいいなぁと思ってこのブログを始めました。
 曲はどうやって選んだり編集するの?振り付けはどうやって創るの?かっこよく踊るためのトレーニングは?効率のいい練習方法は?などなど、ダンスの好きな人やダンスを始めたい人に、少しでも参考になるような情報を提供できればと思います。
 なかなか伝えきれない部分はあると思いますが、今後ともよろしくお願いします。

「創作」前半終了2005/05/14 14:56

 現在創作中の作品はタイトルが「脱獄」。時間は6分程度で、ブレイキングやロッキングなどストリートダンスの様々な動きを取り入れた振付で、これを40人で踊ります。40人のうち25人はこの春ダンス部に入部してダンスを始め、ようやく1ヶ月経ったばかりの1年生です。残りの15人が振付担当の2年と3年です。
 本番は6月18日なのであと1月程度なのですが、来週からは試験週間で部活ができません。なので今日の活動で一段落です。今日は9時半~15時半までを創作にあてました。結局全体の半分程度が出来たといったところです。
 あと5×8と12×8がまだ出来ていない部分です。

 試験終了日の午後から再開なので、それまでは部活はお休みで、その間に個人個人は各パートの練習をします。また衣装の購入や生徒会予算のための部長会議などがあります。

国体のための創作2005/05/15 15:00

 午前中は国体の「収穫」セクションの創作の日でした。

 今年は岡山国体があります。国体の開会式の式典ではダンスの作品が上演されるのですが、県内の様々なダンスや体操や新体操やバトンなどに携わる人が参加して作品を創り上げます。
 このうち、高校のダンス部が集合して作るパートは高校生が踊るのですが、県内のモダンダンスや現代舞踊の関係者が集まって創作するパートがあります。就実大学が中心となって創作している「豊かな収穫」というパートがそれなのですが、色々な縁があって僕自身はそのパートに参加することになっています。

 4月10日から創作を開始していて少しずつその形が見えてきているのですが、今日は、4分少々の作品うちの3分の1がほぼ明らかになりました。最初の走り込みの仕方や、中ほどの振付、そして後半の移動などが徐々に決まりつつあります。
 ただ、本番の桃太郎スタジアムは、普段練習をしている、就実大学体育館アリーナの3.5倍あります。移動時間も3.5倍程度かかるはずで、そのあたりの様子の違いを把握しながら動きを考えなくてはならないので、大変です。

 出来たところまでをビデオで撮影したので、これからその内容を解析して、実際のモモスタでどの程度移動の時間などがかかりそうかなどを計算して、次回の練習の参考資料にするのが僕の役目。
 物理が専門っていうことは、ダンス的にはそういうことなのだなぁとしみじみと感じています。自分としては当たり前のことをしているつもりなのですが。

 衣装も決まりつつあるようです。この「だんだんできて行く感じ」がいいですねぇ。

ダンスとコトバ2005/05/16 23:56

 ダンスと聞いて何を思い浮かべるかは人により様々です。「ダンスをやっています」と言うと、大抵の人は「どんなダンスですか?」と質問してくるのですが、これはダンスというもののイメージが色々あるからだと思います。
 「Shall we dance?」を観た人は社交ダンスを想像するだろうし、テレビの歌番組を普段見ている人はジャズやヒップホップを想像するかもしれません。
 一口にダンスと言っても、バレエ、モダンダンス、コンテンポラリーダンス、ジャズダンス、ストリートダンス、クラブでのフリーサークルやサークルバトル、盆踊り、パラパラ、トランス、民族舞踊、日本舞踊、社交ダンス、タンゴ、フラダンス、サンバ、サルサ、フォークダンス、チアリーディング、シンクロナイズドスイミング…など実にいろいろあります。

 ダンスの定義は人により様々ですが、僕自身が考えているダンスの条件はとても広いもので、次の三つの条件を満たすものです。
 ・体の動きで表現されること…最初から最後までまったく体を動かさないで終わってしまうというのはダンスではないでしょう。
 ・他人(一緒に踊る人または観ている人)との間で何らかの「伝える」という要素があること…一人で誰にも見せず自分の部屋の中で踊って、誰にも見せないまま満足してしまうとすれば、それはエクササイズやトレーニングであって、ダンスではないと思います。
 ・何らかのリズム(時間的な制約)の元に行われるもの…大抵は音楽がかかっている中で体を動かすのですが、時にまったく無音で踊る場合もあります。そういう時でも、何らかのリズムにしたがっていなければ、パントマイムか無言劇か何かになってしまいます。
 言葉は未整理ですが、ダンスとはこういうものだと思います。
 
 そこであらためて「ダンスとは何か?」と考えてみたら、それは「コトバ」というのと同じくらい広い概念だということがわかります。ダンスはコミュニケーションや表現の手段で「コトバ」に匹敵するくらいの色々な応用ができます。「コトバ」でできることは、雑談、講演・主張・体験談、冗談、告白、しりとりなどのコトバ遊びなど様々です。もし仮に「喋るのが仕事です」という人がいたとしたら、どんなことを喋るのだろうかと気になりますが、ダンスの場合もそれくらい広い概念だからこそ「どんなダンスですか?」と聞くことになるのだと思います。

 ここに挙げたダンスをコトバと対応させてみると、観る人に何らかの表現をする作品としてのダンス(バレエ・モダンダンス・ストリートダンス・日本舞踊・シンクロナイズドスイミング…)は講演・主張・体験談、一緒に踊る人との共同意識を高めるためのダンス(盆踊り、パラパラ、フォークダンス…)は色々なコトバ遊び、集団によるコミュニケーションとしてのダンス(クラブでのフリーサークル…)は雑談、男女のコミュニケーションとしてのダンス(社交ダンス・サルサ…)は告白などに相当することがわかります。

 そう考えると、ダンスがうまくなるには二つのことがあると思います。
 一つ目はコトバで言えば語彙力を高めることです。つまりは体の動きのバリエーションを増やすということだと思います。バレエやストリートダンスのように、ある程度動き方のルールが決まっているダンスをする場合は、正しい動き方を身につけることから始めなくてはなりません。
 二つ目は表現したり伝えたりしたいという意識を持つことです。語彙力がなくても表現したいことがあれば伝わるのと同様に、動きのバリエーションが少なくても伝えたい、表現したいという気持ちがあれば生き生きと踊っているように見えるものです。逆にどんなに語彙力があって発音がきれいでも、伝える気持ちがなければ棒読みのようになるのと同様に、動きのバリエーションが多くても伝える気持ちがこもっていなければ、身体能力の凄さしか伝わらないでしょう。

 こうして考えれば考えるほど、ダンスというのはコトバに匹敵することなのだと思います。この話は「チンパンジー」の「ディスプレー」や鳥の求愛行動の時に行われるコミュニケーションの話にも関連してくるのですが、それはまたいずれ。