元旦の月と太陽2010/01/05 22:06

 ほぼ二年ぶりに書き込みます。この二年間で色々と状況や環境が変わりましたが、今年は色々と発信していく予定です。
 昨年末に一記事に写真が二枚以上アップできるようになったのが、ここで発信する大きな理由の一つです。

 さて、今年の元旦は、日本で始めて「元旦の月食」が見られるということで、天体観測の仲間と繰り出しました。日本では過去に一度も元旦の日に月食があったことはないのです。ならば初めての元旦月食は是非見なくてはと思いました。それに、ここ数年月食を見ていなかったので。

 前日の大晦日は毎年紅白を見ています。舞台演出の参考になるからです。

 そして午前3時に出発。今回は総勢七人でした。
 海辺なので風が強くて、しかも快晴なので放射冷却。
 とにかく寒い。
 そんな極寒の中、撮影したのがこれです。

2010年01月01日 部分月食
望遠鏡:C5 + 25mm
カメラ:RICHO Caprio R2
日時:2010年1月1日4時32分
撮影地:岡山県瀬戸内市








 手持ちで撮ったので多少ぶれてます

 肉眼で見るとまぶしくて、ここまで欠けているようには見えないのですが、写真に撮ると欠け際がきれいにグラデーションになってます。
 何年ぶりかに撮った天体写真です。

 さらに寒さが増してきて、車に避難したりしながら、夜明けを待ちました。
 そして、夜明け前の東の空がこれ。

2010年1月1日 夜明け前
カメラ:RICHO Caprio R2
日時:2010年1月1日6時53分
撮影地:岡山県瀬戸内市









 空が海に反射していて、とてもきれいでした

 そしてようやく日の出。

2010年1月1日 初日の出
カメラ:RICHO Caprio R2
日時:2010年1月1日7時19分
撮影地:岡山県瀬戸内市









 雲があって日の出時刻を8分ほど過ぎています

 そんなわけで、ここ数年来ではいつになく原点に返った年でした。
 今でこそダンスをしていますが、元々は天文・物理・理科教育・科学研究・課題研究などの活動がメインだったので、久々に新鮮で落ち着けました。
 さて、今年は1月15日に部分日食、月食があと二回(6月26日、12月21日)。
 当たり年ですね。

 さて、なぜ今年が日本で始めての元旦の月食かといえば…

 明治以降では月と太陽の関係で今年が始めて。
 それ以前は、陰暦のため1月1日は必ず新月となります。
 だから満月の日に起きる天体現象である「月食」は絶対に起きなかったのです。
 ちなみに次回は19年後。

 今年は国民文化祭の年です。
 いい舞台とたくさん関われるようにと思います。